Appleは、「多機能デバイス向け同期型インタラクティブ拡張現実ディスプレイ」に関する特許(特許番号10,854,008)を取得しました。これは、噂されている「Apple Glasses」、つまり拡張現実/仮想現実/複合現実ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に関するものです。
拡張現実(AR)技術は、現実世界の物理環境のライブビューとコンピューター生成画像を組み合わせます。現実世界の環境に関する情報は、情報レイヤーとして保存・取得することができ、ライブビューに重ねて表示することで、ユーザーが操作できるようになります。

しかし、Appleは、ARシステムに対する学術的および商業的な関心が強いにもかかわらず、既存のARシステムの多くは複雑で高価であり、一般消費者が一般的に使用するには適していないと述べています。このテクノロジー大手は、タッチセンサー付きの画面で現実世界の物理環境のライブビデオを受信できるApple Glassesでこの状況を変えたいと考えています。ライブビデオ内では、1つまたは複数のオブジェクトを識別できます。
オブジェクトに関連する情報レイヤーを生成できます。このレイヤーには、ユーザーがタッチセンサーを使って追加した注釈を含めることができます。情報レイヤーとライブビデオをデバイスのディスプレイに組み合わせて表示できます。
さらに、デバイスの動きを示す1つ以上のオンボードセンサーからデータを受信できます。センサーデータを使用することで、動きによってビデオカメラの視点が変化するのに合わせて、ライブビデオと情報レイヤーを同期させることができます。ライブビデオと情報レイヤーは、通信リンクを介してMac、iPhone、iPadなどの他のデバイスと共有できます。
Apple Glassesに関しては、噂の信憑性にもよりますが、来年か2022年に登場予定です。ヘッドマウントディスプレイになるかもしれませんし、「普通の」メガネのようなデザインになるかもしれませんし、あるいは両方になるかもしれません。Apple GlassesはiPhoneに接続して動作させる必要があるかもしれませんし、そうでないかもしれません。他の噂では、Apple GlassesにはカスタムメイドのAppleチップと「rOS」(リアリティ・オペレーティングシステム)と呼ばれる専用オペレーティングシステムが搭載される可能性があると言われています。