
Appleは本日、研究者や開発者向けにResearchKitの提供を開始したことを発表しました。ご存知のとおり、ResearchKitは、医師、科学者、その他の研究者がiPhoneに内蔵されたセンサーを利用して、より頻繁かつ正確にデータを収集できるように設計されたソフトウェアフレームワークです。
オープンソースのResearchKitは、あらゆる医療研究者が特定のモジュールを活用して研究調査アプリの開発を加速させ、またResearchKitの一部として採用される新しいモジュールを開発して提出することを可能にします。初期モジュールは以下のものに対応しています。
- 参加者の同意:研究内容を説明し、参加者の署名を得るためにカスタマイズ可能なテンプレートです。このモジュールでは、研究内容を説明するビデオセグメントや、参加者の理解度を確認するためのインタラクティブなクイズを追加することもできます。
- アンケート: 事前に構築されたユーザー インターフェースにより、参加者が質問と回答を簡単にカスタマイズして、研究者と共有できます。
- アクティブタスク:このモジュールでは、参加者にiPhoneのセンサーからデータを取得するタスクを実行してもらうことで、研究者が研究に必要なターゲットデータを収集できます。アクティブタスクモジュールには、運動活動、フィットネス、認知、音声を測定するタスクが含まれており、研究コミュニティの皆様にはResearchKitにさらに多くのアクティブタスクを投稿していただくようお願いしています。
その他のニュースでは、IBMはAppleと提携してWatson Health Cloudを立ち上げたと発表しました。これにより研究者はHealthKitとResearchKitから匿名データを利用する手段が得られます。
Watsonとは、数年前にクイズ番組「Jeopardy!」の出場者を圧倒したIBMの「人工知能」エンジンです。Watsonのデータマイニングと予測分析機能により、Health Cloudはデータの保存、集約、モデル化を可能にし、他のデータソースやデータタイプと組み合わせて「研究結果を豊かにする」ことが可能になります。