Siriと緊急サービスの呼び出し

Siriに「スマホを充電して」と頼むと、なぜ警察が呼ばれるのでしょうか?インドを見てみましょう。 

本日、The VergeがiPhoneでSiriに「100%まで充電して」と指示すると、緊急通報を試みる(5秒間の猶予期間があり、通話をキャンセルできる)と指摘しました。これは事実です。警察は理由もなく自宅に呼び出されることを嫌うので、絶対に試さないでください。この動作はバグだとする意見もあれば、発信者が危険な状況にある場合にAppleが当局に通報するための秘密の方法を編み出したのではないかと推測する意見もあります。確かに巧妙ですが、実際に行われていることはそうではないと思います。 

まず、Siriは「電話」という単語に数字が続くことに反応している可能性が高いです。「電話」は動詞にも名詞にもなり得ることを覚えておいてください。例えば、Siriに「携帯電話を50%まで充電して」と指示すると、Siriは50番に電話をかけようとします。では、なぜ100番は緊急サービスに電話をかけるのでしょうか?これは、SIMカードに保存されている緊急電話番号に関係していると思います。

SIMカードには、事前にプログラムされた緊急電話番号のリストが含まれています。例えば、ほとんどのGSM携帯電話では、112、999、911が常時利用可能です[PDF]。さらに、メーカーは、顧客が旅行する場合に備えて、国別の緊急電話番号を追加することもできます。さて、ここでインドについてお話ししましょう。

インドでは、米国やEU諸国とは異なり、共通の緊急サービス番号はありません。その代わりに、インド国内の緊急電話番号は以下のとおりです。

インドの緊急電話番号

医療 - 102、1298、108、112
警察 - 100
消防 - 101

結局のところ、Siriは「電話」の後の番号に電話をかけているだけで、100番はたまたま緊急電話番号だったのです。ちょっと退屈な答えですが、仕方ありません。それに、そもそもSiriは課金を開始できないので、そもそも誰がこんなリクエストをするのでしょうか?