フィナンシャル・タイムズ紙によると、アップルはBBCとチャンネル4の幹部であるジェイ・ハント氏を同社に迎え入れた。同社にとって米国以外で初めてとなる、著名な放送業界の幹部の採用となる。ハント氏は2018年1月にアップルに入社し、10億ドルの予算でオリジナルコンテンツ制作を行うチームの一員となる予定だ。

ハント氏のAppleでの役職は、ワールドワイドビデオ、ヨーロッパのクリエイティブディレクターとなる。彼女はBBCで『シャーロック』や『ルーサー』といったテレビ番組の制作を承認した後、チャンネル4による『グレート・ブリティッシュ・ベイクオフ』の誘致にも尽力した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アップルは今後1年間でオリジナルコンテンツの調達と制作に約10億ドルの予算を設定しており、最大10本のテレビ番組を買収・制作する可能性がある。同社はまた、トリビューン・ブロードキャスティングが所有するアメリカのケーブルテレビ・衛星放送チャンネル、WGNアメリカの元社長兼ゼネラルマネージャー、マット・チャーニス氏を雇用した。
10億ドルの予算は、ハリウッドのベテランであるジェイミー・エルリヒトとザック・ヴァン・アンバーグが管理することになる。2人は元テレビ局幹部で、6月にアップルに入社し、ビデオ番組のあらゆる側面を監督する新設の役職に就いた。2人はソニー・ピクチャーズ・テレビジョンからアップルに移籍した。