アナリストは、アップルが完全に自社設計した自動車を計画していると考えている(セラーズ・リサーチ・グループはそうではないと考えている)

AppleInsiderが指摘したように、グッゲンハイムのアナリスト、ロバート・シルハ氏は顧客向けのメモの中で 、アップルの自動運転車技術の実験は、単純なプラットフォームの作成から完全に自社設計の車両へと方向転換する可能性が高いと述べている。

「Appleは『あらゆるAIプロジェクトの母』として自動運転に投資していますが、まだ自動車への参入は表明していません」と彼は記している。「しかし、Appleのビジネスモデル全体が垂直統合型制御に基づいていると我々は考えています。そのため、Appleがモジュール型AIをサードパーティに販売する可能性は低いでしょう。むしろ、Appleは今後2年間で全面的に参入するか撤退するかを予想しており、技術革新の波とTAM(有効市場規模)の規模の大きさを考えると、全面的に参入すると考えています。」

昨年夏、AppleのCEOティム・クック氏はブルームバーグに対し、同社が自動運転技術を開発中であり、同氏はこれを「コア」技術と呼んでいると述べた。この発言は、長らく噂されていた「Apple Car」プロジェクトについてクック氏が公の場で言及した初めての機会となったが、製造計画については曖昧な姿勢を示した。

「私たちは自律システムに注力しています」とクック氏は2017年6月5日、ブルームバーグテレビのインタビューで述べた。「これは私たちが非常に重要だと考えている中核技術であり、あらゆるAIプロジェクトの母体とも言えるでしょう。おそらく、実際に取り組むのが最も難しいAIプロジェクトの一つでしょう。」

しかし、以前も申し上げたように、セラーズ・リサーチ・グループ(私です)は、Appleが自社開発の自動車を開発するとは考えていません。むしろ、既存の自動車メーカーと提携し、拡張CarPlayなどの技術を自社の自動車に搭載すると考えています。もちろん、Appleが自社開発の自動車を開発する可能性はあります。 

しかし、世界で最も影響力があり、成功を収めている企業にとっても、それは非常に大規模で費用のかかる事業です。会社のリソースを簡単に消耗させてしまう可能性があります。もしAppleがデザイン事業を自動車会社に売却し、車全体ではなく自動運転ソフトウェアの開発に注力したらどうなるでしょうか?