アップルはJ・J・エイブラムスの『バッド・ロボット』を自社の傘下に引き入れず

ハリウッド・レポーター紙によると、脚本家、プロデューサー、監督のJJエイブラムス氏は、自身の制作会社バッド・ロボットに対するアップルからの5億ドルのオファーを断った。理由は、アップルだけの映画やテレビ番組に限定されることを望まなかったためだという。

記事は匿名の情報源を引用し、エイブラムスとバッド・ロボットのパートナーであるケイティ・マクグラスは、バッド・ロボットを消費者ブランドに転換することに興味を示しており、ビデオ部門責任者のザック・ヴァン・アンバーグとジェイミー・エルリヒトを含むアップルの幹部と会談し、同社がバッド・ロボットに多​​額の出資を行うことについて話し合ったと伝えている。このテック大手は、バッド・ロボットにアップル専用の制作会社を設立する5億ドル規模の契約を提示したとされている。

ハリウッド・レポーター紙によると、この申し出が断られたのは、エイブラムスと同社がディズニー(『スター・ウォーズ』)やパラマウント(『スター・トレック』)といった企業の外部プロジェクトに携わることができなくなり、テレビ番組のプロジェクトも第三者に販売できなくなるためだという。また、アップルには劇場配給モデルがなかったことも懸念材料だった。

しかし、エイブラムスとAppleの繋がりは依然としてある。彼と女優のジェニファー・ガーナー(『エイリアス』で主演)は、Apple TV+ストリーミングサービス向けの限定TVシリーズ『 My Glory Was I Had Such Friends』で再タッグを組む予定で、11月1日に配信開始予定だ。

エイミー・シルバースタインの2017年の同名回顧録に基づいたこの作品は、「命を救う2度目の心臓移植を待つシルバースタインを支えた素晴らしい女性たちの姿を描きながら、友情の力と人間の精神の回復力を描いた物語」となっている。