インプラント型聴覚ソリューションを専門とする Cochlear Limited 社は、Cochlear Nucleus 7 サウンド プロセッサを発表しました。
コクレア社のCEO兼社長であるクリス・スミス氏によると、6月に米国食品医薬品局(FDA)の承認を得たこのサウンドプロセッサは、世界初のMade for iPhone対応人工内耳用サウンドプロセッサであり、現在市販されている耳かけ型人工内耳用サウンドプロセッサの中で最小・最軽量です。Nucleus 7サウンドプロセッサにより、コクレア社のNucleusインプラントを装着されている方は、対応するiPhone、iPad、iPod touchからサウンドプロセッサに直接音声をストリーミングできるようになります。

また、Apple App Storeから無料でダウンロードできるNucleus Smartアプリを使えば、iPhoneやiPod touchで聴覚をコントロール、モニタリング、カスタマイズできます。Nucleus 7サウンドプロセッサは、このアプリで様々な機能を提供します。ヒアリングトラッカー機能は、コイルオフ時間(サウンドプロセッサのコイルがインプラントコイルを検知していない時間、例えば子供の頭から外れたなど)と会話時間(FMやストリーミングを含む会話環境で過ごした時間を時間単位で測定)を記録します。
Nucleus Smart アプリの「サウンド プロセッサを探す」機能は、位置情報サービスを使用して、サウンド プロセッサが最後に iPhone または iPod touch に接続された場所を特定することで、遊び場、家の中、車内のいずれの場合でも、紛失したサウンド プロセッサを見つけるのに役立ちます。
Cochlear 社は、初の Made for iPhone スマート バイモーダル ソリューション (片方の耳に人工内耳、もう片方の耳に補聴器を組み合わせたもの) も提供しており、両方の補聴ソリューションで互換性のある iPhone、iPad、または iPod touch から両耳に同期したストリーミングを提供できます。4 Nucleus 7 バイモーダル ソリューションは、Nucleus 7 サウンド プロセッサ、互換性のある ReSound 補聴器、およびペアリングされた iPhone または iPod touch を使用して、両方の補聴器の機能を制御します。
サウンドプロセッサは、米国とカナダで9月に発売予定です。人工内耳の装着を希望される方を対象としています。Nucleus 7 バイモーダルソリューションも9月に発売予定ですが、これは米国のみでの販売となります。また、米国とカナダでは、Nucleus CI24RE、CI500、およびProfileシリーズインプラントを装着されている方を対象に、Nucleus 7 サウンドプロセッサへのアップグレードが10月に開始されます。