Apple PayとAndroid Payによるオンライン購入は2018年までに80億ドルに達すると予想

ジュニパーリサーチの新しい調査結果によると、モバイル「OS-Pay」プラットフォームを通じて購入されるデジタル商品と物理商品の価値は、今後2年間で15倍に増加すると予想されています。

調査グループによると、アプリ内購入とウェブサイトでの小売決済を合わせると、Apple PayとAndroid Payを通じた年間支出は、今年の5億4000万ドルから2018年には80億ドルに増加すると予測されています。ジュニパーネットワークスの最新の調査によると、スマートフォンでのパスワード入力が依然として煩雑なため、購入者の負担を軽減したい開発者にとって、OS-Payをアプリに統合することは「当然の選択肢」となることが分かりました。 

例えば、ステープルズはiOSアプリユ​​ーザーの30%以上がApple Pay経由でアプリ内購入を行っていると既に報告しています。一方、消費者向けタブレット市場は縮小傾向にあるものの、2021年には遠隔地での商品決済の85%以上がモバイルデバイスで行われると予測されています。

「PCやノートパソコンの普及率が高い市場においても、遠隔地での商品購入においてスマートフォンがますます重要な役割を果たしていることは明らかです」と、調査著者のステフェン・ソレル氏は述べています。「小売業者にとって、これは商品の検索から発見、購入に至るまで、購入者の体験を可能な限りスムーズにする必要があることを意味します。」

Appleは最近、2016年末までにオンライン小売業者にApple Payを提供する意向を示しました。これはPayPalと同様の決済手段です。調査グループは、店舗への導入が簡単で、手数料が競争力がある限り、この動きは多くの小売業者に歓迎されるだろうと予想しています。

一方、ジュニパーは、対応国がさらに拡大すれば、Android Payがこの分野に参入すると予想しています。これは、Apple Payの導入を迷っていた小売業者にとって、市場をさらに活性化させるでしょう。 

これらのOS-Payソリューションは、PayPalの欧米における優位性を脅かす可能性が高くなります。しかし、Juniperは、少なくとも今後5年間は、Apple PayとAndroid Payを合わせた売上高がPayPalの売上高に近づくとは予想していません。