Appleは、「カメラ設定を調整するためのタッチスクリーンを備えた画像キャプチャデバイス」に関する特許(特許番号10,341,553)を出願しました。同社は、iPhoneおよびiPad製品の写真/動画機能を向上させるためのさらなる方法を模索し続けています。
この特許は、携帯型電子機器に内蔵されたデジタルカメラを操作する方法に関するものです。一実施形態では、機器は、ディスプレイ画面(例えば、タッチスクリーン)に表示された領域に対するユーザーによる選択(例えば、タップ、タップ&ホールド、ジェスチャー)を受け取ります。
タッチフォーカスモードが開始され、ユーザーの選択に基づいて露出測光エリアが自動的に決定され、画面に表示されます。次に、ユーザーの選択に基づいてフォーカスエリアが自動的に決定され、そのフォーカスエリアに対して自動フォーカススキャンが開始されます。次に、自動露出機構が測光エリアに基づいて露出パラメータを調整します。

シーンの変化を検知するための自動検出メカニズムも実装できます。一実施形態では、このメカニズムは、タッチフォーカスモード中にデバイスが撮影した画像の選択領域の輝度分布を自動的に監視できます。このメカニズムは、第1画像の選択領域の第1輝度分布と、第2画像の選択領域の第2輝度分布を自動的に比較します。
次に、選択された領域における第1画像と第2画像のそれぞれの輝度分布を比較することで、シーンの変化を自動的に判定します。シーンが変化した場合、モードはデフォルトの自動フォーカスモードに切り替わります。このモードでは、露出測光領域は画面全体を基準とし、フォーカスエリアは選択された領域から画面中央へと自動的に移動します。
Appleによると、タッチフォーカスモード中は、ユーザーは自動露出とフォーカス調整の対象となる領域を簡単に選択できるようになるとのことです。自動シーンチェンジメカニズムは、シーンの変化を検知し、必要に応じて露出とフォーカス領域を変更します。
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。