初代iPhoneは2007年に発売され、画面サイズはわずか3.5インチでした。それ以来、スマートフォンは飛躍的に進化し、サムスンの新型Note9は6.4インチというこれまでで最大の画面サイズを誇ります。大手データ・アナリティクス企業GlobalDataによると、スマートフォンの画面サイズには限界がありますが、一部のメーカーはさらなる大型化を目指しています。

「人間工学は変わっていません。そのため、ほとんどの消費者にとって、単に大きすぎるスマートフォンというものが存在します」と、リサーチディレクターのアヴィ・グリーンガート氏は述べています。「しかし、アスペクト比の狭さとベゼルの最小化への移行により、画面サイズは6インチを超えるようになりました。サムスンのGalaxy Note9は、6.4インチ、18:9のアスペクト比ディスプレイを搭載しており、2015年に発売された5.7インチのGalaxy Note 5とほぼ同じ幅です。」
アジアでは、ASUS、Lenovo、Huaweiなどが7インチもの大型スマートフォンを発売しています。米国以外の新興市場では、スマートフォンがメインのコンピューターであるため、大型のスマートフォンが好まれます。一部の国では、スマートフォンがテレビの代わりとなっています。しかし、大型スマートフォンを購入する米国の消費者は、2つのカテゴリーに分かれます。最高の性能を求める人と、限られた予算の中で最大の画面を求める人です。
「欧米の消費者をターゲットにした7インチスマートフォンは避けられないが、主流市場での販売は保証されていない」とグリーンガート氏は語る。さらに、リスクを負う覚悟のあるベンダーは、今日の「ファブレット」と同じ市場セグメントをターゲットにすべきだと付け加えた。低価格帯はZTE、TCL、レノボ、LGにとってチャンスとなる。サムスンはすでにNoteで超高級市場をターゲットにしている。
「Appleは小型のiPadを放置しているようだ。非常に大型のiPhoneが強力な代替機となるだろう」とグリーンガート氏は言う。「LGは高利益率のヒット商品を必要としており、最上位機種の7インチファブレットは確かに大きなリスクを伴うだろう。しかし、AppleとSamsungがこのサイズのスマートフォンを製造せず、消費者がそれを求めていることが判明すれば、LGは収益性の高いニッチ市場を獲得できる可能性がある。」