Appleは、「適応型セキュリティプロファイルを備えた電子機器およびその選択方法」に関する特許（特許番号10,135,839）を取得しました。その目的は、Mac、iPhone、iPad、Apple Watchのセキュリティをさらに強化することです。
Appleは特許出願の中で、携帯型電子機器が普及し、その機能の幅はますます広がっていると指摘しています。音楽の再生、動画の表示、写真の保存、メールの送受信、電話の着信・発信など、1台の機器で複数の機能を実行することは珍しくありません。現代の電子機器は携帯性に優れているため、ユーザーはどこへ行くにも持ち歩くことが多いのです。
しかし、これらのデバイスによってもたらされた利便性の向上には、付随する危険がないわけではありません。Appleは、例えば、電子機器への不正アクセスがユーザーにとって危険なセキュリティリスクとなる可能性があることを潜在的な欠点として指摘しています。ユーザーは電子機器を通じて個人情報（銀行口座、連絡先リスト、メールなど）や機密データ（仕事関連情報など）にアクセスすることが多く、デバイスの紛失や盗難が発生した場合、これらの情報が漏洩する可能性があります。
解決策の一つとしては、ユーザーとデバイス間のやり取りごとにパスワード保護を提供することが考えられますが、頻繁な認証は煩雑になる可能性があります。Appleは、電子機器上で様々な適応型セキュリティプロファイルをサポートするシステムと方法が必要だと述べています。
本発明の概要は次のとおりです。
「適応型セキュリティプロファイルは、電子機器でサポートされています。デバイスの位置情報と1つ以上の地理的ゾーン定義に基づいて、1つ以上のセキュリティプロファイルが自動的または選択的にデバイスに適用されます。セキュリティプロファイルは、特定の機能またはアプリケーション、あるいは機能またはアプリケーションのセットに対する認証レベルや無効な認証試行回数を決定するために使用できます。」
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。
