Appleは、中国の新たなサイバーセキュリティ法に準拠するため、アプリ開発者に対して新たな措置を講じました。SlashGearによると、 AppleはiOS開発者に対し、CallKitフレームワークの統合を削除しない限り、AppleのCallKitを使用しているアプリは中国のApp Storeから削除されると警告し始めました。
これは、中国工業情報化部がCallKitを検閲や監視を回避する手段とみなす規制の施行を開始したことを受けての措置です。開発者が中国のApp Storeでアプリを公開するには、CallKitの統合を完全に削除する必要があります。あるいは、アプリをストアから完全に削除する必要があります。

CallKitを使用すると、システム上の他の通話関連アプリと通話サービスを統合できます。CallKitが通話インターフェースを提供し、開発者はVoIPサービスとのバックエンド通信を処理できます。着信と発信の両方において、CallKitは電話アプリと同じインターフェースを表示するため、アプリはよりネイティブなルック&フィールを実現できます。
また、「着信拒否」などのシステムレベルの動作にも適切に対応します。通話処理に加えて、発信者ID情報やサービスに関連付けられたブロック番号のリストを提供する通話ディレクトリアプリ拡張機能も提供できます。
3月、アムネスティ・インターナショナル(「正義、自由、真実、尊厳が否定される場所で女性、男性、子供を保護するために活動する」組織)は、何百万人もの中国のiCloudユーザーの個人データを「無謀に」中国政府の恣意的な調査にさらして「裏切った」として、アップルをターゲットにした新しいソーシャルメディアキャンペーンを開始した。
2月、Appleは中国ユーザー向けiCloudサービスの運営を貴州雲大データに移管しました。この移管により、中国ユーザーがAppleのクラウドサーバーに保存している写真、文書、連絡先、メッセージなどのユーザーデータとコンテンツが影響を受けます。
これに対し、アムネスティのオンラインキャンペーンは、中国人顧客のプライバシーに関しては二重基準を拒否するようアップルのティム・クックCEOに伝えるよう消費者に呼びかけている。中国人顧客の個人情報は今や政府の手に渡る危険にさらされている。
このキャンペーンは、アップルの名作テレビコマーシャル「1984年」に敬意を表して、「すべてのアップルユーザーは平等だが、中には他のユーザーよりも平等でない人もいる」というオーウェル的なテーマを掲げている。
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