Appleは、「現実環境のビュー内に仮想オブジェクトを表示する方法およびシステム」に関する特許(10,417,824)を取得しました。この特許は、同社のiOSデバイスにおける拡張現実(AR)技術に適用され、2020年または2021年に発売が予定されていると噂されているAR/VRヘッドセット「Apple Glasses」にも適用される可能性があります。
Appleがこの発明で目指すのは、現実世界と同じ照明条件で仮想オブジェクトを照らしたり表示したりすることに加え、例えば現実世界のシーンの一部に影を落とすなどして仮想オブジェクトの照明を変化させることです。多くの拡張現実シーンでは、照明条件は通常不明で、恣意的です。Appleによると、一貫した照明を実現することは一般的に困難、あるいは不可能ですが、同社はこの状況を変えたいと考えています。

発明の概要は以下のとおりです。「本発明は、現実環境のビューにおいて仮想オブジェクトを表現する方法に関するものであり、第一カメラで撮影された人間の顔の少なくとも一部の第一画像の画像情報を提供するステップと、人間の顔に特有の少なくとも一つの特徴を提供するステップと、第一画像における顔の画像領域の少なくとも一部を第一画像の顔領域として決定するステップと、第一画像の顔領域と人間の顔に特有の少なくとも一つの特徴に基づいて顔に当たる少なくとも一つの第一光を決定し、そして、少なくとも一つの第一光に基づいて、現実環境のビューにおいて表示装置上の仮想オブジェクトをブレンドするステップとを含む。本発明はまた、現実環境のビューにおいて仮想オブジェクトを表現するシステムに関する。」
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。