TouchIDとFaceIDがありますが、将来のiPhoneやiPadに搭載される「Palm ID」はどうでしょうか?
Appleは、「手のひら生体認証センサー層および関連手法を含む電子デバイス」に関する特許(特許番号2019027873)を出願しました。出願書類の中で、このテクノロジー大手は、生体認証によるセンシングとマッチングは、個人の識別や検証において信頼性が高く、広く利用されている技術であると述べています。
Appleは、生体認証センサーは電子機器、特にポータブルデバイスにおける検証や認証に特に有効であると述べています。このような生体認証センサーは、例えばポータブル電子機器の本体に搭載することができ、例えば1本の指から指紋などの生体情報を検知できるサイズにすることができます。

「Palm ID」生体認証は、手のひら生体認証画像センサーとコントローラを用いて行われます。コントローラは、赤外線光源から得られる画像データから手のひら静脈データを特定するように構成できます。コントローラは、例えば、手のひら静脈データと保存されている手のひら静脈データを比較することで生体認証を実行するように構成できます。
特許出願の概要は次のとおりです。「電子デバイスは、光透過部と非透過部を含む表示層を備え得る。電子デバイスはまた、表示層の下に手のひら生体画像センサ層を備え得、このセンサ層は、表示層の光透過部を通過するユーザの手のひらからの反射光に基づいて、表示層の上方に位置するユーザの手のひらの画像を検出するように構成され得る。」
「電子デバイスは、さらに、手のひら生体認証画像センサ層と連携してユーザの手のひらから画像データを取得し、その画像データに基づいてユーザの手のひらの表面歪みを判定するように構成されたコントローラを備えてもよい。また、コントローラは、画像データと表面歪みに基づいてユーザの手のひらの生体認証を実行するように構成されてもよい。」
もちろん、Appleは米国特許商標庁に数多くの特許を申請し、そして取得しています。その多くは日の目を見ることのない発明です。しかし、どの発明が実際の製品に実現されるかは、決して予測できません。