アイルランド、アップルの未払い税金の処理に投資会社を選択

アイルランドは、アップルから係争中の未払い税金185億ドルを徴収する投資会社を選定した。

同国は、アムンディ、ブラックロック・インベストメント・マネジメント、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントに資金運用を委託した。資金は、アップルの控訴手続きが完了するまでエスクロー口座に預けられる。運用はバンク・オブ・ニューヨーク・メロンが行う。 

欧州の反トラスト・消費者調査機関である欧州委員会は2016年、アイルランド、ルクセンブルク、オランダがEU加盟国を含む他国における大企業の租税回避を支援することで投資と雇用を誘致したと判断した。委員会は、アイルランドがアップル社に与えた裁定が甘すぎたと疑っており、その結果、同社は数百億ドル規模の利益を課税から逃れることができたと見ている。アイルランドの法人税率は12.5%で、米国の35%を上回っている。しかし、二重課税制度の下では、参加企業は12.5%を納税する必要がない。