判事:アップルは特許侵害でWARFに2億3400万ドルを支払う必要がある

ウィスコンシン州の連邦裁判所の判事は、ウィスコンシン大学同窓会研究財団(WARF)のコンピュータープロセッサー特許を侵害したとしてアップルに2億3,430万ドルの損害賠償を命じた。

AppleInsiderによると、米国地方裁判所のウィリアム・M・コンリー判事は、AppleがA7およびA8システムオンチップ設計において特許の6つのクレームを侵害したという陪審の認定に同意した。判事は、責任、文言上の侵害請求、そして損害賠償に関する法的問題として、Appleの判決を求める申し立てを却下した。Appleにとって明るい材料として、陪審はAppleが特許を故意に侵害したとは認定しなかったため、WARFによる損害賠償額の大幅な増額を求める申し立ては却下されたようだとAppleInsiderは報じている。

2013年初頭、ウィスコンシン大学同窓会研究財団は、AppleのA7プロセッサ(現在はバージョンA9)が、同大学が開発した「現代のコンピュータプロセッサの効率と性能」を向上させる特許を侵害しているとして訴訟を起こした。

この特許(特許番号5,781,752)は、「並列処理コンピュータ用テーブルベースのデータ投機回路」に関するものです。特許の概要は次のとおりです。「予測回路は、処理の最終段階で検出された過去の誤投機に基づいて依存関係を予測することにより、以前の命令のデータに依存する命令の先行実行を可能にします。依存命令の同期は、潜在的な依存関係の各インスタンスにエントリを作成するテーブルによって提供されます。テーブルエントリは動的に作成および削除され、総メモリ要件を制限します。」

2013年、Appleは、iPhone 5s、iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイ搭載モデルに搭載されている64ビットA7プロセッサに、この特許の技術を実装しているとして告発されました。訴状では、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くAppleが取得した複数の新しい特許にこの特許が引用されているため、Appleは特許の存在を認識していたと主張しています。