鉄鋼とアルミニウムの輸入関税はアップルの価格上昇につながる可能性がある

トランプ大統領は木曜日、鉄鋼とアルミニウムの輸入に厳しい関税を課すと述べたとニューヨーク・タイムズ紙が報じている。法案が可決されれば、アップル製品の価格が上昇する可能性がある。

タイムズ によると、トランプ大統領は「ホワイトハウスの西棟の多くの関係者を驚かせた業界幹部との急遽設定された会合」で、来週正式に貿易措置に署名し、それが「長期間」有効になると約束した。この措置は、プレスデントの貿易推進派顧問の意向に反して行われたもので、鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課すものとなり、実質的にこれらの金属の米国への外国からの輸出すべてに課税されることになる。

トランプ大統領がこのような広範な関税を課す権限は、先月行われた商務省の調査に基づくもので、輸入金属が米国の産業基盤を弱体化させ、国家安全保障を脅かしているとの結論が出ている。政権は、特に中国から米国に流入する安価な金属に対抗したいとしているが、広範な関税は同盟国、特に米国企業や軍に鉄鋼とアルミニウムを供給しているカナダに最も大きな負担をかけることになると、タイムズは指摘している。

Loup Venturesのジーン・マンスター氏によると、トランプ大統領の貿易措置が原材料に適用されても、Appleが大きな打撃を受ける可能性は低いという。現在、Appleの国内生産能力は、アルミニウム製のMac Proなど、一部のMacの生産に限られている。しかし、関税が完成品に適用された場合、AppleはiPhoneやMacに使用される金属部品の割合として税率を計算することで、この結論に至ったとマンスター氏は推測している。